Success Story

日立電子サービス株式会社
URL:http://www.hitachi-densa.co.jp/
顧客システムの常時監視と投資の適正化を『Vantage』の活用で実現
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- ITの課題
アプリケーションパフォーマンスの一元管理と最適化
- ソリューション
ネットワークトラフィックの最適化と可用性を確保するために『NetworkVantage』+『VantageView』を活用
コストとパフォーマンスの両立を目指して
日立電子サービスは、1962年に日立のハイエンド汎用機や通信機器の保守を主業務として誕生し、ソリューション・プロバイダへとフィールドを広げてきました。そして、専門性の高い保守業務の中で培った独自のノウハウや技術を基盤に、1980年代以降はソフトウェア・サービスにも守備範囲を拡大。現在は顧客システムの監視・運用サービスを含め、システムのライフサイクル全体をとらえたサービスをワンストップで提供できる存在として、高い評価を得ています。
「当社は、ソリューション提供から保守までをカバーする企業として、“迅速・確実”をキーワードとした重点的なIT投資を推進してきました。特に、日々のシステムの監視やヘルプデスク、さらに万一の際の技術者派遣指示や現場での連絡・情報共有などの基盤となるネットワークに対しては、早い時期から整備を進めてきました」(向井氏)
その一環として4年前に、全国拠点を結ぶATMベースのネットワークを構築・活用してきました。しかし、ITが経営戦略に占める位置がますます拡大するのに伴い情報量も急増。さらに、それらを構成する機器群もマルチベンダー環境の下に多様化し、ユーザーニーズは一層複雑化しています。
そこで昨年、情報システム技術本部では、通信コストを抑制しながら、レスポンスや安定性、可用性をさらに強化することを目指して、ネットワークの全面リプレースを計画。顧客システムのネットワークインテグレーション、およびネットワークマネジメントサービスを提供するネットワークサービス事業部との連携体制で、新たな全社ネットワーク構築を完了しました。
パフォーマンスを向上させ20%のコスト・リダクションを実現
同社は、全国310拠点を高いコストパフォーマンスの下に効率的に結ぶために、従来ツリー構造だったATMから、よりフラットで通信コストに軽減が図れるIPベースのメッシュ型ネットワークへの移行を断行しました。一方、全体的な運用費のコストダウンを進め、サービスレベルを拡充しながらも、安定性やマネジメントなど品質にかかわる部分には、思い切った投資が図られたのです。
「コストだけを追求すれば、インターネットが常道でしょう。しかし、弊社お客様に、より高い安心感をお持ちいただくためにも、あえてインターネットVPNではなく、本社・関東・関西および主要拠点は広域イーサネットで、お客様先駐在を含む小規模拠点はIP-VPNで接続し、クローズドネットワークを構築しました。さらに回線はもちろん、サーバーをはじめとするシステム機器群も、東西にロケーション分散を図った完全な二重化を図りました」(向井氏)
同社の持つ日立ソリューションサポートセンタ(HSSC : Hitachi Solution Support Center)で全体を遠隔監視していますが、その遠隔監視にトリガされる迅速な人的アクションによる“リモート&オンサイト”が、同社の特長です。つまり、リモートから状況を監視し、障害の切り分けを実施。リブート等の基本的なアドバイスから、部品の手配やお客様の最寄りの営業所などからサービス技術者を急行させるレベルまでの流れを、すべてネットワーク上で実行することで、全国的な監視体制を一元化。全国を一望する監視の「眼」はセンターに集中し、実際の復旧に当たる作業はエンジニアが現場に出向いて、きめ細かい対応を図る。そんなネットワークによる「距離を超えた透過性」と、より属人的要素の強いサポートを提供する「現場での手厚い支援」体制の両立を図ったのです。
「作業管理から復旧報告に至るまで、すべてネットワーク上で遂行されています。その意味で、ネットワークは当社のサービスを支える基幹そのものですね」(中屋敷氏)
さらに投資対効果を重視する意味から、二重化された回線や機器群も、有事に備えて待機系を置く“Active/Standby”ではなく、片方がメインで稼働中には、他方がVoIPやテレビ会議などのマルチメディア系のデータ伝送を担っています。つまり、“Active/Active”な状態で効率的に利用しながら、万一の際には瞬時にメインのタスクを引き受けてくれるのです。
以上のように同社のネットワークは、プライオリティを意識した最適な投資配分を進めた結果、信頼性とパフォーマンスを大きく向上させるための二重化投資を実行したにもかかわらず、すでに顕在化している経済効果だけでも約20%のコスト削減を実現しています
パフォーマンスの一元管理と最適化を実現する『NetworkVantage』+『VantageView』を活用
ネットワークの信頼性を高めるには、フォールト・トレラント、ディザスタ・トレラントの観点からも、万一のトラブル発生を想定した万全の備えが大切です。そこでシステム全体を監視し、万一の障害発生時には、その箇所や程度を迅速に把握・特定・分析する仕組みが不可欠。また、トラブルが業務に与える影響範囲を最小限にとどめる努力も大切です。
ここでは、大容量データを中継処理する日立のギガビット・ルータ「GR2000シリーズ」がQoSをサポートし、万一のトラブルの極小化にも貢献。一方、ますます拡大を続けるネットワークと、それを基盤とした分散環境の下、情報資源やそれを活用するアプリケーションは、遠隔地の事業所等を含めて社内に散在しています。その結果、情報基盤の拡大が逆に情報資源の相互利用や管理を困難にしているという事態を招いている例も少なくありません。
そこで同社は、ネットワーク上に散在するアプリケーションやその稼働状態を正しく把握することの重要性を再認識。本社・支社や営業所など、立地や距離を超えた複数のノードで動作しているアプリケーションの稼働状況やパフォーマンスを一元管理し、最適化を図る必要性を痛感。ATMネットワークの構築以来活用してきた『NetworkVantage』を採用。さらに必要な人が必要に応じてネットワークの状況を透過するために、『VantageView』を導入したのです。
「全体のトラフィック予測に基づいて限界点を割り出し投資計画を最適化する、あるいは、全体のトラフィックに及ぼす影響を事前に把握してベストプラクティスを図るなど、より戦略的で予防医学的な活用に気を配りました」(兵藤氏)
「自ら活用し、その中で鍛え上げられ検証された信頼性の高いソリューションを、自信をもってお客様に提供したいというのが私たちの基本スタンスです。したがって構築部隊に対しては、私たち自身が『最も厳しい発注者』となって要件を提示。そして、問題解決へのパスを探る段階では『同じ社内の同志』として、最善策を探っていきました」(向井氏)
「『Vantage』によるモニタリングを、お客様にサービスとして提供する場合には、例えばアプリケーション・サーバーの稼働状況などのクリニックとして、スポット的にご利用いただく、あるいはそのまま継続的にご利用いただくなど、ニーズに即した活用を図っていただけるものと思います」(竹渕氏)
「先ほどのリモート&オンサイトという面では、ローカルでサポートを進めるスタッフと、弊社HSSCに設置されたROC(Reliability
Operation Center)システムとが有機的に連携し、お客様ごとに固有な問題やご要求に対し、きめ細かい対応を図っています。『Vantage』の活用で、稼働状況の把握や障害切り分けの精度アップが実現しました。まず現実のネットワークとお客様のご要件との適合性を検証し最適提案を実行。その後も組織変更や新たなアプリケーションの登場等の中でも、ネットワークと現実のビジネス環境がマッチしているか否かを常にチェック、提案を繰り返すスパイラルな構造の中で、サービス品質の向上を図り続けていきたいですね」(中屋敷氏)
「今後とも“生き物”である情報システムにシンクロした形でネットワークを鍛え続ける姿勢を堅持し、その成果をフィードバックしていきたいと思います。そのためにも、コンピュウェアには今後シリーズ各製品の連動性を強化し、さらに操作性や目視性の高いシステムのためのツール等をマネジメント層向けに提供していただきたいですね」(向井氏)
コンピュウェアは今回の実績をベースに、引き続き次フェーズへのお手伝いをしていきたいと願っています。

プロフィール
- 会社概要
日立電子サービス株式会社
- 本社:横浜市戸塚区品濃町504-2
- 設立:1962年10月 資本金:50億円
- 従業員数:4,531名(2003年3月末現在)
- 事業内容:
(1)コンピュータ・ネットワークシステムの監視・セキュリティ・運用サービス
(2)コンピュータ・ネットワークシステムのハードウェア・ソフトウェアメンテナンスサービス
(3)コンピュータ・ネットワークシステムの企画・設計・施工・導入サービス
(4)コンピュータ・ネットワークシステムの関連設備の企画・設計・施工・保守
(5)コンピュータ・ネットワークシステムに関連する機器・サプライ品およびソフトウェア等の販売
(6)Eラーニングシステムの企画・導入・運用ならびに研修サービスの実施
- URL:http://www.hitachi-densa.co.jp/
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情報システム技術本部
IT統括部 部長 向井克幸 氏
「お客様に対するサービス提供の中で、ITが専門ではないトップ経営層や管理者向けに、欲しい情報に簡単にアクセスできるインターフェースを用意していただきたいと思います」
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ネットワークサービス事業部
ネットワーク開発部 部長
工学博士 中屋敷進 氏
「私たちの業務は、極めて属人的要素の高い仕事です。したがって、システム環境の整備を基盤としながら、さらにナレッジやノウハウ的な充実を目指していきたいですね」
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情報システム技術本部
IT統括部主任技師
竹渕健一氏
「私たちはコストセンターとして費用対効果を追求しています。今後、モニタリングの対象を進化させ、各サーバー等へのドリルダウンを図っていきたいと考えています」
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ネットワークサービス事業部
ネットワーク開発部
兵藤大輔 氏
「自社のソリューション・モデルをベースに、お客様へのベストプラクティスを進める段階に入りました。そのためにも、コンピュウェアとの連携をさらに深めていきます」
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