CU2004視察ツアーレポート


2004年12月6日〜10日、オランダ・ベルギーにて、「CU2004 視察ツアー」を実施いたしました。
CU2004視察ツアーは、オランダの首都アムステルダムでのUnifaceワールドワイドユーザーカンファレンス「CU2004 Uniface User Conference」開催を機に、カンファレンス参加に加えコンピュウェアのラボ視察やヨーロッパUnifaceユーザーの企業訪問を行い、日本のUnifaceユーザーの皆様にヨーロッパの技術、市場動向など把握していただく機会として実施いたしました。
今回参加されたユーザー様は12名。ここにツアー報告のダイジェストを掲載いたします。


●12月6日・7日 CU2004 Uniface User Conference
●12月8日 コンピュウェアラボ(開発センター)視察
●12月9日 移動日
●12月10日 企業訪問 Datakor社 (ベルギー)
番外スペシャル NTTデータシステムズ佐藤氏によるツアーレポート
  ツアートピックス!
  あとがき

 


12月6日(月)・7日(火)

カンファレンスは、アムステルダムのTropenmuseumという博物館に隣接したKIT Tropical(アムステルダム王立熱帯研究所)にて12月6日、7日の2日間に渡り開催されました。1926年に建てられたというこの施設は、荘厳な造りで、中央コンファレンスホールは、教会の趣きです。
レジストレーションが終わったあとは、テクニカルキャンプグラウンドを見ながら、しばらくコーヒーブレイク。
そして午前11時、コンピュウェア ヨーロッパ上級副社長のオープニングスピーチで、コンファレンスがスタートしました。



   

会場のRoyal Tropical Institute(アムステルダム王立熱帯研究所)


会場前にて。



  レジストレーション風景

ちょっと、コーヒーブレーク

 


CU2004カンファレンス
“Building a bright future”

Uniface 9 新機能公開など、2日間にわたり合計30以上の
ビジネストラック、テクニカルトラックセッションが盛況のうちに終了

 

キーノートスピーチ
Irene Dawson, Senior Vice President , Compuware EMEA

“Uniface is growing”

Unifaceの発売20周年を記念し開催されたCU2004カンファレンスのオープニングスピーチでは、 EMEA地域(欧州・中東・アフリカ)のVice President, Irene Dawsonにより、Uniface がCompuware社にとって今後も戦略的な位置づけであり続けることが明言されました。昨年Unifaceは新規開発ライセンスの25%up, 100社以上の新規顧客を獲得しました。“Uniface is growing ” Ireneは続けました。”.NETやJavaアプリケーションの開発者は増えていますが、一方それらの複雑さに対し様々な問題を抱えています。今、Unifaceの歴史と実績のある開発環境が見直されているのです“



Uniface 9の 新機能公開!

 

2006年第一四半期リリース予定のUniface 9の全貌が紹介されました。Uniface9-それはグラフィカルフォームデザイナー、Webアプリケーション用のサーバーページエディタ、explorerスタイルのナビゲーションなど、を備えた新しいWindowsベースのIDEです。

Uniface9 の強力な新機能:ビジュアルアプリケーションモデリング 新たに加わったモデリング機能により、グラフィカルなモデルをUnifaceのレポジトリに生成することが可能になります。このモデリング機能はUniface 9 の最初の構想には含まれていませんでした。しかし、Unifaceのプロダクトマネージャ Adrian Gosbell によると、この機能のプロトタイプをユーザーグループに見せたところ非常に反響が良かったため、当初2005年に予定していたリリース時期を遅らせてでも、組み入れることを決断しました。
また、 Unifaceがもともと多言語対応していることで日本でも広く使用されていることから、今回Unicode対応という形で中国語、タイ語、ベトナム語といった新たな言語への対応が拡張されました。
そしてもう一つ、アプリケーション更新時のダウンタイムを最小に抑えるための”ホットデプロイメント機能”が紹介されました。



日本のユーザー事例セッション:NTTデータシステムズ様「SCAWビジネスとUniface」

12月6日の午後、日本のユーザー事例セッションとして、NTTデータシステムズ 佐藤様に、Uniface事例を紹介いただきました。NTTデータシステムズ様では、Unifaceを使用して国産ERPパッケージとして知られる”SCAW” を開発しています。
本セッションでは、SCAWへのUniface適用、Unifaceを選んだ理由、そして今後Compuware社に期待することなど、お話いただきました。日頃、海の向こうヨーロッパやアメリカではほとんど知られることのない、日本におけるUnifaceの使用事例を伝えていただきました。


株式会社NTTデータシステムズ
常務取締役 SCAW事業本部長
佐藤 修三氏

佐藤氏プレゼンテーション



ランチタイム風景(サンドウィッチバフェ)

中央コンファレンスホール

◆ちょっとひとり言◆
〜カンファレンスに参加して〜
今回のイベントはUnifaceの20周年ということで、Unifaceの開発元アムステルダムで盛大に開催されました。参加者は各国から集まったUnifaceユーザー、そしてイベントを支えているのもユーザーの皆様であることを実感。日本から参加された方々もみなさん熱心に聴講されていました。特に、SOAに関するビジネストラックセッション、事例セッションなど興味深く感じていただけたようです。
いや〜それにしても、皆さんプレゼンテーションが上手です。表現力が豊か、というんでしょうか。

ジェスチャー交えてのプレゼン



12月6日(月)夜 Dinner&Entertainment : Artis Zoo にて  

場所をArtis Zooへ移動して、カジノあり、エンターテイメントありの楽しいひととき。
初日から夜遅くまでおつかれさまでした!


みんなで「Yeah!」

話に花が咲きます!


12月8日(水)
Uniface開発センター(ラボ)訪問

アムステルダム市の中心地から車で約20分の距離にある、コンピュウェア社の開発センター(ラボ)を訪問。
Uniface 9 のデモを中心にプレゼンテーション&ディスカッションが行われました。






◆ちょっとひとり言◆ 〜ラボ訪問〜 
プレゼンテーション後、建物内をぐるっと案内してもらいました。広い!一人当たりのスペースがとにかく広いです。中には壁にダーツ板が下がっていたり、ゴルフのパターを置いている人も。決してヒマなわけじゃないと思いますが、ゆとりは大事です。ラボ内の開発者にマシンや様々な開発環境を提供するシステム部門では、壁から壊れたノートPCが吊り下げられていました。 “家庭内で起きた事件”によって、奥さんに破壊された夫(=コンピュウェア社員)のPCだそうです。奥さんが強いのは万国共通!?家庭円満の秘訣でしょうか、納得。

ラボ正面玄関前にて

◆ラボこぼれ話◆
ラボの近くには、オランダサッカーチーム「Ajax(アヤックス)」スタジアムがあります。
ちょっと早めに到着してしまったので、しばし全員でスタジアム&ショップ見学。
ショップには日本では買えないAjaxグッズが沢山!!
おみやげ片手にラボ視察となりました。(笑)


アヤックススタジアム


12月10日(金)
ユーザー企業訪問 Datakor社(ベルギー)

Datakor社は1970年に設立されたベルギーのソフトハウス。中小企業向けERPパッケージ “Synchro” を開発・販売しています。Synchroは、Uniface 8.4で開発、アプリケーションのデータはWebサービスを介してやりとりされています。今回の訪問では、Datakor社 Application Architect, Hans Vynchier氏による“Synchro“ のデモンストレーション、およびSOA, Webサービス実装に関する解説が行われました。



Datakor 社 Hans Vychier 氏(左)

Hans さんのプレゼンを熱心に聞き入って

全員で記念撮影

Datakor 社前。ツアー中で一番寒い日。


番外スペシャル



NTTデータシステムズ・佐藤氏によるツアーレポート


今回のツアー参加の目的は、以下のとおりです。

@“SCAWビジネスとUniface”と言うテーマでの講演
AメインテーマのSOAについて理解を深める
BUniface 9の開発計画を聞く

株式会社NTTデータシステムズ
常務取締役 佐藤修三様

 

@講演(SCAWビジネスとUniface)

小生、生まれて初めての英語での講演は、アムステルダムの熱帯記念会館の1Fで行われました。まだ外が若干明るい16:00にスタート。会場の照明は、スクリーンを見やすくするために薄暗くしてあり、最初は窓からの光で原稿のメモが読めました。右側に置いたPCのページと、左側に置いた原稿を見つつ快調に?話を進めていましたが、次第に暗くなり16:30には、完全に真っ暗になってしまいました。

原稿のメモも判読できなくなり、記憶を頼りに話を進めましたが冷や汗をかきました。16:40に5分間の余裕を残して無事?に話終えました。5分間分話をはしょったか、早口になってしまったからかも知れません。
後で、社員から後半は少しあがっていましたねと言われたが、本当はあせっていたのでした。
45分の時間内に無事納めました。
反響としては、講演後3名がチョット良いか?と話し掛けて来ました。

a.イギリスの教育ソフト会社

 

日本でのUnifaceの技術者不足という話について、いい教育管理ソフトがあるという売り込み。(さすがに商売熱心と言う感想)

b.イギリスのソフトハウスからの提案

 

将来海外にも売りたいと言う話から、是非ヨーロッパ向けに手伝わせて欲しいというアプローチ(アジア、アメリカ、その後ヨーロッパの順番なので相当先になると説明)

c.インドのソフトハウスからのアプローチ

 

バンガロールにある40名程のソフトハウスから開発のお手伝いをさせて欲しいとの要望。(一度日本いらっしゃいと説明)


ASOAについて

ベルギーのデータコア社のハンス ピンキア氏の説明が大変参考になりました。
従来からシステム構築の上で、既存のPKG、テンプレート、コンポーネントフレームワーク等を活用することをして来たそうですが、これをさらに拡張して、色々なソリューシヨン(サービス)を組み合わせてトータルなシステムとすると言う考えをSOAと定義していました。
メリットとしては、短期間でかつ安く全体のソリューシヨンを実現できると言うことになりますが、新たな課題として、毛色の違った色々なサブシステムを持つことから、少量多品種のSE確保が必要になること、複数のシステムをまたがった場合の個人の認証の問題が出てくること、エラーが発生した場合の扱いをあらかじめ決めておくこと。さらに、内部又は外部との接続〈インターフェース〉において、拡張に富むXMLインターフェースを備えることが重要になるとの話でした。
SOAベースのシンクロというERPパッケージでは、出力を単なる印刷、EXEL形式、FAX、携帯の電子メールに加えて、HTML等のXMLへの出力を可能としていました。



オフィス内はいくつもの小部屋から構成されており、1部屋に3〜4名という配分でオフィス割りがされていました。同じ部屋にいるメンバ(ルームメイトと呼んでました)は、必ずしも同じ仕事と言うことではなく、混成となっているとのことでした。

オフィス内には卓球台やフィットネスルームなどがあり、休み時間に利用されているようです。社員食堂をはじめとして、オフィス内の自販機はすべてフリーだそうです。

就業時間について聞いたところ、9時半〜18時が基本でフレックス制ではないとのこと。残業については、ほとんどしていないようです。案内していただいた日本人女性の長谷川さん曰く「こちらの方は、自分の生活を楽しむために仕事をしているので、定時になったらみんな帰っちゃいます」だそうです。うらやましい限りですね。

オフィス内にはいくつもUNIFACEの垂れ幕?が飾ってあり、ここで働く社員(特にAdrian)の、UNIFACEに対する誇りを感じました。垂れ幕には"unifAce"という昔のロゴもありました。



●SEの単金
オランダのIT会社の人たちによると当地のSE単金は、60万円程度とのこと。
SAPの上級技術者でも80万円程度だそうです。日本では、100万円からSAPの上級者だと150万円から200万円と言うとビックリしていました。
彼らは、基本的に残業はしない。大体18:00になると帰宅してしまいます。
失業率2.6%とヨーロッパで、最低の失業率を維持している秘訣かもしれません。
重大なバグFIXのケースでも、生活優先の社会は変わらず、日本から見ると
うらやましくもあり、どうして直してくれないのと言う不満の元でもあります。

●ISO9000
何人かの講演者から、ISO9000取得の話がでていました。性悪説に基づく品質確保というより、CS向上活動の一環と言う趣旨で語られており、意外に感じました。

●消費税
ベルギーでは、なんと21%とのこと。高福祉社会実現のためにはやむを得ないのかもしれませんが、オランダでは見られなかった物乞いの数も多かった。ほとんどが、トルコ系の人と思われました。



遠く離れた所でも、時代の流れに対応してさまざまな人が色々な考えを元に新製品や新コンセプトを考え出していることを認識し、日本のSEとしても彼らに対抗できるような時代を一歩でも先取りした工夫と努力をしていかなければならないと感じました。
またそうした創意工夫、知恵の相互の交流によりさらに進化した概念や製品を生み、世の中の進歩に貢献できるのではないかと感じた次第です.貴重な機会を賜ったコンピュウェア社様また、楽しい旅にしていただいたメンバーの皆様に心から感謝申し上げます。


ツアートピックス!

スペシャルトピックス! ブリュッセルを紹介します。

12月9日は、アムステルダムから、ベルギー(ブリュッセル)への移動日。到着後は、短い時間でしたが、それぞれ自由行動。美術館、買い物を楽しみました。



ベルギーといえば、ワッフルもいいけどやっぱりチョコレート!有名なGODIVA, Galley などのお店が並びます。

ちょっと疲れたら街頭の屋台で「ホットワイン」
・・・これが結構むせるんです。。

石畳の街並み。
クリスマス直前でなんともきれいでした。



有名な小便小僧、小僧前はいつもひとだかりですが。



!実は「ガール」もある場所にいるんです!



夜は、シーフードのおいしいお店「シェ・レオン」で食事。特にムール貝の白ワイン蒸しが絶品。お鍋に山盛り出てきます。ペルギービールとよく合います!



あとがき



今回は、年末も押迫る中でのツアー実施だったため、参加いただきました皆様のスケジュール調整は大変だった事と思います。現地でも毎日のメールチェックはもちろんのこと、携帯電話でオフィスと連絡を取られる方も多く、気の置けない1週間だったと思いますが無事全工程が終了できましたこと改めて御礼申し上げます。

今回のCU2004視察ツアーでは、CU2004カンファレンス参加、コンピュウェアラボ訪問、ユーザー企業訪問とUnifaceに関する様々な情報を得た1週間でした。
カンファレンスでは、「Building a bright future」をテーマにコンピュウェアのUnifaceに対する姿勢が明確にメッセージとして参加者の皆様にも伝わり、カンファレンスを盛り上げる最大の要因になったようです。また技術的な側面からのもうひとつのテーマであったのがSOAでした。実際にUniface8.4のウェブサービス機能を実装してSOAを実現しているベルギーのユーザー企業によるセッションでは、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
そして、ユーザーからの様々なリクエストを新機能として盛り込み、完成しつつあるUniface9は、コンピュウェアとUnifaceユーザーの皆様とで作り上げられる製品となることでしょう。

Uniface9などの新情報は、近々日本のUnifaceユーザーの皆様にもお伝えしていく予定です。どうぞお楽しみに!

Unifaceプロダクトマーケティング担当

おわり