Success Story


 長崎県

集中するユーザーアクセスを『QALoad』で事前に負荷テストし、Web人事異動通知システムをスムーズに稼働

596もの島を抱える長崎県は、住民サービス向上のための重要課題のひとつとして、積極的なIT活用による先進的な電子県庁の構築を目指している。電子申請システムや公共施設予約システムなどに加えて、県職員が利用するイントラネットによる電子決裁システムや人事異動通知システムなどを稼働。Web人事異動通知システムに集中するアクセスを『QALoad』で事前に負荷テストし、スムーズに稼働させた。





  
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住民サービス向上実現に向けて先進的な電子県庁を目指す

日本の最西端に位置する長崎県は、陸地は平地に乏しく起伏に富んでおり、半島・岬・湾・入江から形成される海岸線の延長は約4,175kmで全国2位である。また、北に位置する壱岐や対馬、西方に連なる五島列島をはじめとする島々は596と多く、そのうち75の島に人々が暮らしている。湾や入江が多いため、豊かな自然と美しい景観に恵まれ、2つの国立公園と2つの国定公園、6つの県立自然公園がある。
豊かな自然から獲れる豊富な資源を利用して、長崎県では「かまぼこ」「そうめん」などの食品、「さんご」「真珠」などの工芸品、そして「びーどろ(ガラス細工)」など全国有数の工芸品も多い。さらに1990年代には、長崎県が力を入れた半導体関連誘致産業の操業の本格化やアジア地域等への輸出拡大により、製造業も伸びている。

ただ島に暮らす県民は、住民サービスを受けるために本島の窓口で申請することは大きな負担となる。そこで本島に行かなくともサービスを受けることができるよう、電子県庁の先進県を標榜する長崎県は、情報政策課を先頭にIT化に注力している。2004年3月には電子申請システムと、公共施設予約システムを順次稼働させ、7月からは地図情報・経路検索システムを稼働させたことはその一例だ。

試験稼働させたWeb人事異動通知システムに2,000人のアクセスが集中

島に住む県民約16万人に対するサービスという面から見ると、行政側には大きな努力が必要になる。例えば、行政サービスを提供するには多くの県職員が島に赴任する必要がある。しかし、島に赴任した県職員は情報共有が遅くなるなど、情報格差ができてしまう。
そこで、県職員への情報提供や情報共有、行政効率向上のためにもIT化を積極的に推進している。例えば、電子決裁システムは2003年6月から運用を開始し、従来1日〜1週間かかっていた決裁の中身をすぐに確認することで、決裁時間が半分になるなど大きな効果を上げている。
また、県職員の基本的な情報を管理する人事情報システムは、最も大切なシステムだ。環境の異なる島に異動する県職員は、子供の教育など家族の生活と直接に関わるため、毎年3月の異動発表は大きな関心事となっていた。
そこで2003年3月、異動通知のスピードアップを図るため、イントラネット上でのWeb人事異動通知システムを試験稼働した。このときは、どのくらいの集中アクセスがあるか確かな予測がつかず、試験稼働ということでダウンすることも想定し従来の紙の異動通知と併行しての実施だった。実際は、アクセスの集中によりシステムが不安定となった。このままでは県職員に信頼されるサービスを提供できるシステムとはいえない。そのため翌年2004年3月に全面的にシステムに移行するには、集中するアクセスにも十分耐えられるシステムでなければならない。

『QALoad』の導入によって集中するアクセスを事前テスト標準的なツールとして他のシステムにも適用を検討

2004年3月20日の人事異動通知に向けて、安定稼働を確保できるWebシステムにするために、事前テストすることにした。ただ、想定される集中的な2,000アクセスを人海戦術で行うことはできないので、ツールの導入を決定する。2003年10月から、3社のツールを次の条件で比較検討した。

  1. 自社開発のツールで、サポートやアフターケアなどが充実していること。
  2. コストパフォーマンスが高いこと。

2004年2月、この2条件に合致したコンピュウェアの負荷テストツール『QALoad』が選定される。3月20日の人事異動発表を目前に控えて、システム導入を担当する地元ベンダーをコンピュウェアのサポート部隊が支援し、『QALoad』で発生させた2,000ユーザーの集中アクセスをWebサーバー4台でテストした。
1台のサーバーに150アクセスを設定してシミュレーションを行った結果、一時的にアクセス時間が遅延したもののサーバー4台で許容範囲に収まることを確認できた。また、アクセス時間の遅延を解消して余裕のある環境にするには、理論的にサーバーを10台に増やすことが理想と検証されたが、実際にはサーバーを1台増設して計5台のサーバーで本番に臨んだ。
2004年3月20日の人事異動発表当日、集中するアクセスにも問題なく対応でき、一刻も早く通知を知りたいという県職員のニーズに答えることができた。『QALoad』によりWebの負荷を事前に確認できたことで、システム担当者は不安なく本番実施することができたと言える。
長崎県では人事異動通知システム以外にも種々の電子県庁システムを開発中である。このシステム化に当たっても、『QALoad』を標準ツールとして活用する予定だ。
県民の暮らしを支えるサービスを担う県職員の大きな関心事である人事異動通知システムなど、これから増大するWebシステムへのアクセスを負荷テストをするツールとして、『QALoad』が大きな役割を果たすことは間違いない。

※文中に記載された名称は、各社の商標または登録商標です。

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キーファクト

長崎県

  • 陸地面積: 約4,100平方キロ
  • 人口: 約150万人
  • 知事: 金子原二郎
  • 予算: 7535億円( 一般会計)
  • 概要: 壱岐、対馬、五島列島、西彼諸島、平戸諸島など596の島を抱えるなど、豊かな自然から獲れる豊富な資源を利用した工芸品生産の他、半導体関連産業の誘致を行うなど、産業の活性化に取り組んでいる。

URL:

http://www.pref.nagasaki.jp/

インダストリー:

地方自治体

チャレンジ:

ほぼ3年ごとに異動する県職員にとって、毎年3月の異動発表は大きな関心事となっていた。紙ベースの人事異動通知から、Web人事異動通知システムへ完全移行するためには、サーバーの安定稼働が不可欠の条件だった。

コンピュウェアからの解答:

反復可能な負荷テストを実行できる『QALoad 』を提案。2,000人のアクセスを発生させることでサーバーの負荷テストを実施。お客様は自信をもって本番稼働に臨むことができた。

コンピュウエア ソリューション:

  • 負荷テストツール
    QALoad
 

「長崎県は島が多く、そこに住む県民の方が本島で手続きを行うのは大きな負担です。そこで、県職員は島に赴任してサービスを提供しています。ただ島への赴任には引っ越しが伴いますので、毎年異動が発表になる3月近くになると県職員はピリピリします」

「地元ベンダーがテストを行う際、日本コンピュウェアさんに長崎に来てもらってサポートしていただいたことに感謝しています。おかげで3月20日には、不安を感じることなく本番稼働ができましたし、集中するアクセスもスムーズに処理することができました」

長崎県総務部
情報政策課 電子県庁推進班
係長 大庭茂雄 氏