Success Story

『DevPartner Java Edition』を活用し、
Javaアプリケーションの問題解析時間を95%削減
| メルコ・パワー・システムズ株式会社(以下:MPS)は、システム計画・設計・製作から、システム総合試験、現地総合調整までを一貫して担当する三菱電機グループのシステムエンジニアリング会社だ。同社はJavaアプリケーション開発のテスト工程で、問題解析のために『DevPartner Java Edition』を導入。自社でマニュアルを作成・活用することで、自治体向け土木総合防災情報システムの問題解析において95%の時間短縮を実現した。 |

高品質が求められる社会インフラ向けシステム開発のベースは人材育成
1989年に設立されたMPSは、電力会社や交通機関などの社会インフラを支える情報制御システムや情報通信システムを中心にシステム開発と技術サポートを提供している。電力会社など社会インフラ向けの制御システムは極めて高い品質と信頼性が要求されるため、これまで培ってきたシステム構築に必要な要素技術とシステムインテグレーション技術を生かすための人づくりにも注力してきた。
「電力会社向けのシステムはISO 9001に準拠してシステム開発を行うが、ただマニュアル的に準拠するのではなく、SEが準拠の意味、その本質は何かを考えることができなければ、開発品質を向上させることはできない。そうした観点から、設立以来、当社は何が本質かを考えることができる社員を育てることが品質向上のベースだと位置づけ、人材を育成してきた。」と、取締役社長 芝本 政幸氏は語る。

外販※事業の拡大をにらんで、Java開発向けツールの効果的活用を検討
※三菱電機以外との取り引きを示す。
そのために、基礎教育用の教材は自社で作成し、先輩が後輩を教えるブラザー制度などの仕組みをつくって教育を行っている。社員が面白いと思ったテーマはあえて稟議には上げず、自主的にグループをつくって取り組むなど、ルールに縛られず、自発的で活発に活動する文化が根付いている。
また、最近では、巨大化、高度化するソフトウェアに対しては、デザインレビューやテスト項目の拡大など人の力に頼るテストだけでは限界があると判断し、それを乗り越えるために、数理的な手法を活用して、ソフトウェアにバグがないことを証明するモデル検査手法の研究にも取り組んでいる。
その一方、外販を含めた事業拡大に取り組む中、同社は協力会社も含めてSEがフルに力を発揮できるようサポートツールの活用を進めている。現場が面白い、魅力的だと判断すれば、どんなツールでも使ってみるというのがMPSのやり方だが、これまではなかなか定着しなかった。そこで、いかに利用させ定着させるかを意識して、ボトルネックが見つけにくいJavaアプリケーション用のツールの比較検討を行うことにした。

『DevPartner Java Edition』を選定、マニュアルを自社で作成し浸透を目指す
2006年春、MPSはコンピュウェアのJavaアプリケーション性能解析ツール『DevPartner Java Editon』を試して、社員が実際に使ってくれるかどうかを調査。『DevPartner Java Editon』は、Javaアプリケーションのパフォーマンス分析、メモリ分析、カバレッジ分析などを行うことで、ミッションクリティカルなシステムに求められる高い品質、開発期間の短縮化が期待できる。
MPSは、比較したツールの中で、対応言語が一番多かった『DevPartner』を採用した。直感的で使いやすく、欲しい情報がスムーズに取得できることも評価された。長年、Javaアプリケーション開発に携わってきた経験から、『DevPartner』であれば、Java開発に慣れていないSEでも、最初の敷居の高ささえクリアすれば、うまく使えると判断したことによる。
しかし、その敷居の高さのせいで『DevPartner』の最初の印象はよくなかったという。画面が英語であり、マニュアルが一部分しか日本語訳されていないので、最初の段階でつまずいてしまうからだ。また、MPSでは問題発生時にはエラーコードを調べるのだが、『DevPartner』にはエラー情報関連の資料が十分でなかった点も、敷居のひとつだった。そこで、自前で『DevPartner』のマニュアルを作成し、SEが自由に利用できる環境を整備することを決意する。

問題解析の流れに沿って、わかりやすく使いやすいマニュアルを作成
MPSがマニュアルの作成を始めたのは2006年6月。メモリ分析とパフォーマンス分析について、どのオブジェクトが悪いのかを1回で解析するには、どのような操作を行ったらいいのか、その流れを最短パスとして記録、マニュアルに記述していった。その後、コンピュウェアからの提案で、マニュアル作成を共同で行うことにし、『DevPartner』の概念など操作以外の部分で参考になる情報をコンピュウェアから提供してもらい、マニュアルに追加していった。
コンピュウェアの協力によって、マニュアルは2007年3月に完成。フロー図を使って、メモリリークとパフォーマンスのボトルネックを探し出すための調査方法を図式化したマニュアルになった。また、全体として、図を多用すると共に、重要ポイントをマーキングして、わかりやすいように心がけている。さらに、わからない言葉は用語集に掲載し、ユーザーの理解を深めるための工夫も行った。

土木総合防災情報システムのメモリリークを即座に解析
マニュアル作成途中の2006年11月には、『DevPartner』で開発中のシステムのメモリリークを発見した。当時、MPSは、ある県の土木総合防災情報システムの開発を進めていた。このシステムは、県が管理する県内各地の雨量など気象関係の情報を土木事務所など県の出先機関に配信するもので、クライアントには地図が表示され、その上に、河川の監視カメラによる12カ所の映像がリアルタイムで映し出される。
テスト段階で、画面上では表示されないが、メモリ使用量が増え続けていることがわかったのだ。そこで、あまりJavaに詳しくない協力会社の社員に『DevPartner』で問題を解析してもらったところ、メモリリークの原因を簡単に発見することができたという。
問題があったソフトは以前から使われているパッケージ製品であり、発生頻度も低いため、そのメモリリークは開発メンバーでも気づかず、ソースコードのレビュー程度ではわからなかったものと思われる。こうした形で綿密なテストを行ったことにより、防災情報システムは2007年3月から順調に稼働している。
「わずか1時間半で、使っていたパッケージの地図ソフトに問題があることが判明したのです。『DevPartner』を使わずに調査した場合には、経験を積んだメンバでも4日ほどかかったと思いますので、調査時間は実に95%も削減できたことになります」(田正司氏)


社内の品質運動と連携して『DevPartner』の利用拡大を推進
マニュアルを完成させたMPSでは、2007年春から技術部門のメンバーを中心に、『DevPartner』の使い方に関する講習会を開催、これからも半年ごとに実施していく計画だ。また、マニュアルは技術資料としてWeb上で公開して、いつでも簡単に見ることができるようにしている。さらに、2007年6月に行われた三菱電機の神戸地区における品質向上小集団活動の発表会で、MPSは『DevPartner』を使った試験作業の効率化に関する発表を行い、特別賞を受賞することができた。
MPSでは今後、毎年行っている会社内の品質向上活動の中に『DevPartner』の活用を織り込んで、利用者を拡大、ツールとしての利用の定着化を進めていく方針だ。さらに、『DevPartner』を積極的に活用することで、三菱電機以外の外販事業の拡大に伴うシステム開発の品質確保を計画している。
「これまでの経験から1回使えば、それ以降も継続的に使うようになることははっきりしています。そこで、パフォーマンス分析とメモリ分析を中心に、社内の他の品質向上活動や品質管理ツールとの連携を図りながら、年間10オーダーへの適用を目標に、『DevPartner』の利用を増やしていきたいと考えています」(柿内氏)
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取締役社長
芝本 政幸 氏 |
技術統括部
ビジネスチーム7
ビジネスチーム
マネージャー
柿内 博人 氏 |
技術統括部
ビジネスチーム7
田正司 昌則 氏 |

※文中に記載された名称は、各社の商標または登録商標です。
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カスタマー:
メルコ・パワー・システムズ株式会社
インダストリー:
ソフトウェア開発業
チャレンジ:
Javaアプリケーションのボトルネック解消のためにツールを導入、定着を図ると共に、問題解析時間の短縮と品質向上を目指した。
コンピュウェアからの解答:
利用定着のための『DevPartner』用マニュアル作成を支援すると共に、『DevPartner』で自治体向け土木総合防災情報システムのメモリリーク解析時間を95%削減した。
コンピュウェアソリューション:
・DevPartner Java Edition
キーファクト
メルコ・パワー・システムズ株式会社
- 設立:1989年4月
- 代表者:取締役社長 芝本 政幸
- 資本金:5,000万円
- 従業員数:167名(2007年4月1日現在)
- 事業概要:情報制御システム(リアルタイム制御システム)、情報通信システムのシステム計画・システム設計・ソフトウェア設計・ソフトウェア製作・ソフトウェア試験・システム試験・現地調整試験
URL:
http://www.mps.co.jp/ |
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