Success StoryAudi AG Uniface : 車両テスト向けの最適な環境
Audiのインゴルシュタットのテスト工場には、数千台ものテスト車両が用意され、各車両のパーツリストには、15,000種類ものコンポーネントが含まれる。このコンポーネントは、それぞれのテスト要件を満たさなければ、組み立てラインに送ることができない。 数千種類にもなるコンポーネントの多様化、テスト件数の増大、開発サイクルの短縮化により、パーツ管理は益々複雑化している。このような状況に対処するため、Audiのソフトウェア開発部は、開発ワークフローとパーツ管理を効率化するアプリケーションの開発を要請された。
定評ある開発フレームワークAudiのテスト工場では、セットアップと変更という2つのワークフロー・フェーズがある。セットアップ・フェーズでは、まず車両を組み立て、すべてのパーツを動作可能な状態にする。すべてのパーツ組み立てが完了したら、変更フェーズに移行し、すべてのコンポーネントを順番に最適化していく。今日の自動車は非常に複雑なので、シリーズが完成するまでに、膨大な数の変更が加えられることになる。 ワークフロー全体の改善を目的として、車両テスト部門向けに、次のようなアプリケーションが必要になった。
このようなツールを開発するためには、様々なニーズに対応できる環境作りが必須である。 AVxプロジェクト・リーダーであるマイク・マイヤー氏は、次のように語っている。 マイヤー氏は、プロセシングおよびインフォメーション・マネージャであるトーマス・シルダッケ氏と協力して、注文処理およびテスト準備を実行する社内ソリューションであるAVxの開発に取り掛かった。 Unifaceは高い適応性を発揮するため、Audiのソフトウェア開発部は、AVxユーザーとして想定される従業員から様々なアイデアを収集し、これを元にAVxをカスタマイズしている。 コスト削減と変更時間の短縮Audiのソフトウェア開発部が開発したAVxは、多数のモジュールで構成されている。モジュールの1例が、「テスト・プランニング」モジュールであり、車両テスト部門によるテスト・プランニングの効率化と迅速化を実現している。試作車両を完成させるためにはほぼ100万ドルものコストがかかるため、失敗する余裕はなく、テスト・プロセスをできる限り合理的に編成する必要があった。コンポーネント・テストにかかる時間の短縮は、時間やコストの削減につながった。テスト・プランニング・モジュールは、Audiに多大なコスト削減効果をもたらした。 この他にも、在庫データへの高速アクセスを実行する「ロジスティックス」モジュール、コンポーネント情報を追跡できる「パーツリスト・プロセッシング」モジュールなどが時間節約を可能にしている。膨大なテスト車両への対応が必要な環境では、情報をまとめて簡単に表示するという機能は非常に大きなメリットとなった。 全体的に見ると、AVxの導入により、工場での変更サイクル時間がほぼ40%短縮されている。したがって、従来は2〜3週間かかっていた作業が8〜10日で完了することになり、余った時間は開発プロセスの他分野の改善に充てることができる。マイヤー氏は、2005年までに車両テストの100%効率アップを期待している。 オープンなインフラストラクチャの利点Audiのソフトウェア開発部は、AVxの将来的な用途として、エレクトロニクス開発システムに至るネットワークの拡張、情報のビジュアル化、「セマンティック・ネットワーク」の生成など、あらゆる面での活用を検討している。 シルダッケ氏は、Unifaceのオープンな実行環境とオープンなデータ・ストレージに対するアクセスにより、AVxのスムーズな採用と最適化を簡単に実現できると確信している。 Audiの「Vorsprungdurch Technik(テクノロジーによる優位性)」というモットーに従い、Audiは開発環境としてUnifaceを選択した。Unifaceにより、最新テクノロジーを採用したビジネスクリティカル・アプリケーションを実現できると同時に、将来に向けた明確な成長経路が提供されたといえる。 ※文中に記載された名称は、各社の商標または登録商標です。
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